鹿児島選挙違反事件〜自白した知的障害者

[ボ]経由です。
http://mytown.asahi.com/kagoshima/news.php?k_id=47000260702200010

23日に判決を迎える03年4月の県議選に絡む公職選挙法違反事件の県警の捜査で、「買収会合があった」と最初に自白したのは、弁護士が「知的遅滞があり、誘導されやすい」と指摘する2人だったことに関連して、当時複数の捜査員から「(2人に)IQ(知能指数)テストをした方がいいのではないか」との声があがっていたことが19日、わかった。ただ、別の件で捜査手法への疑問の声を会議であげ、捜査から外された捜査員がいたことなどから、捜査会議ではだれも口にしなかったという。当時から、県警内部にも供述の信用性に疑問をもつ捜査員がいたことになる。

 元県議の中山信一被告(61)が、投票依頼のために4回開いたとされる買収会合について、「会合があった」と最初に供述したのは、懐智津子被告(53)だ。選挙に絡んで焼酎2本と現金1万円を受け取った疑いで取り調べられていた03年4月30日の正午近くに、志布志署で供述を始めた。9人の出席者の名前を挙げ、「帰り際に1万円の封筒をもらった」。

 同じ日の午後、焼酎と現金を配った疑いで逮捕、取り調べを受けていた藤元いち子被告(53)も、懐被告同様に買収会合の存在を認め、「1万円をやった」と話した。2人の供述で、買収会合の捜査が始まった。

 しかし、弁護士らはこの2人について、「知的に遅滞があり、誘導されやすい」と指摘、「ねらい打ちをして、自供を引き出した」と話す。

 2人は、自分の名前以外の漢字はほとんど書くことができず、裁判がどう進んでいるのかも「まったくわからない」と口をそろえる。

読んでいるだけで、こっちが泣きそうになります。

弁護士、検事、裁判官とそれぞれやりがいがあるでしょうから、
将来についてはどの選択肢ももっていたいと思いますが、どの立場になるにせよ、こういうことが起こりうるということを心に留めておく必要を感じます。

あってはいけない事件ですが、私自身への教訓となる素材です。