あえて夕張市の財政破綻にもの申す

報道も落ち着いてきたので、ここで私見を。
報道の多くは「夕張の人かわいそー」的な論調でしたが、ここはあえて批判的に検討したい。

住民は一緒になって、大型事業の拡大路線を推し進めていたんじゃないですか?
老人はバスの無料パスが当たり前だと思ってませんか?
豪華な温泉建てて快適じゃなかったですか?

老人パスなんてない、借金で大型事業なんてできない、温泉なんて掘れない、
そんな自治体だってたくさんあるでしょう。

それに、住民説明会で役場の職員をどなりつけていた方もいましたが、感情的にはわかるものの、
全く筋違いではないかとも思います。
役場の職員は、住民が選んだ町長、町議のいうことを聞いて日々の仕事をしてきただけではないかと。

官僚批判についても同じことを思いますが、彼らが税金の無駄遣いをしていることを批判するのは
当然これからも行うべきですが、そういう危険があるからこそ、組織のトップに国民・住民が選んだ人間を組織のトップに据えているのではないのでしょうか。

市長も市議も、市民が選んだ人間です。総理大臣も大臣の多くも国会議員も。
そいつらは何をチェックしてるんでしょう。役人を批判して何かが変わるんでしょうか。
役人に好き勝手やられてるのは、トップがだらしないからでしょう。

映像で夕張のばーちゃんが「これから大変だー」なんていうのを聞くとかわいそうだとは思いますが、
いままでが贅沢すぎたのではないかとの思いもしてしまいます。
教育や医療についてはしっかりとした体制をなんとか維持して欲しいですが、いままでどおりにいかないというのは当然のように思います。

国の政策に翻弄されたのもわかりますが、ここは1ついままでの反省を行った上で、
財政破綻した自治体の再生における成功事例として、がんばっていただきたいです。
災い転じて福となす!

そういう意味では、村上医師がこられるというのは一筋の光明ですね。